ひとくちに風水と言ってもいくつかの種類があり、日本では主に6つの流派があります。それぞれの流派の違いは『スタイル』『考え方』『答え(対策)』など。
また、流派以外にも『学派』と呼ばれる違い(三式・三典)もありますが、風水で開運を目指すだけであれば、そこまで詳しく把握する必要はないので、今回は割愛します。
前回の記事:そもそも風水ってなに?~風水入門編その1~
日本の風水は風水とは言えない!?
日本では正式に中国で風水を学んでいないにも関わらず、さも「これが正統派の風水術です!」というニュアンスで、色彩学や開運法を組み合わせた『風水もどき』が多く見受けられます。
特に、インターネット検索で出てくる色風水などは、厳密にいうとほとんどが色彩学と開運術を組み合わせた『風水もどき』であると言えます。
中国伝統の正統派風水には、お家制度がある
日本でも華道や茶道など、お家制度で代々受け継がれている伝統芸能や伝統文化がたくさんあります。お家制度は、その文化の質を高く保ったり、技術面以外の作法や考え方など、いろいろな要素を絡めて大切な文化を守るために必要な制度。
実は中国での風水も同じ扱いで、風水師(風水マスター)を名乗るには、風水の流派の家元から教えを受ける必要があります。古来は一子相伝で、家元が長男にだけ風水の技術を仕込み、家元が亡くなって初めて長男が『風水師』と名乗ることができたのです。
日本に風水ブームを巻き起こしたDr.コパの流派は?
日本で風水と言えば、Dr.コパをイメージする方も多いと思います。しかし、厳密に言うと、Dr.コパがテレビでおすすめしている開運法は、風水とは関係がありません。
もともとDr.コパは一級建築士であり、家相研究家です。Dr.コパのインテリアや家の間取りを使用した開運法は、風水のエッセンスを取り入れた家相研究学・開運法・色彩学を組み合わせた独自の開運法です。
ただ、Dr.コパが教えた方法で開運されている方が多いのも事実。
というのも、Dr.コパが提唱する開運法は厳密にいうと風水ではないけど、そもそも効果的な開運法をいくつも組み合わせたものなので『強力な開運効果』があって当然なのです。
風水の流派は気にしても意味がない
風水という学問をいちから学びたいなら話は別ですが、『ただ風水で開運したい』だけなのであれば、風水の流派やどれだけ有名な家元から伝わったものかを気にしてもあまり意味がありません。流派よりも、その『開運効果』が確かかどうかが問題なのです。
風水は、日本に伝わってから独自の発展を遂げ、中国で古来から伝承されてきた風水とは全く別物となっています。ですから、風水を流派や流儀で選別する必要はなく、環境を整えて開運する方法を日本では『風水』と大まかにくくっていると考えましょう。
POINT!
風水の流派を気にする必要はない。流派よりも効果が大切!