今回は、引き寄せの法則に少し踏み込んだ、『化学の目から見た引き寄せの法則とは？』というお話です。
量子物理学と引き寄せの関係を理解すると、『世の中の全ての出来事は、引き寄せの法則で説明することができる』ようになるので、ちょっと難しいですがどうぞお付き合いください。
人も物も草花も、すべては同じ素粒子でできている
私も普段から実感していますが、引き寄せの法則の原則は『自分の感情と共鳴する物事が向こうからやってくる』というもの。そしてそれは、物だけでなく出来事にも同じことが言えます。
なぜ、引き寄せの法則がそこまでのパワーを持っているのでしょう？それを解明するのに役立つのが『量子物理学』の存在です。
量子力学は原子や電子など、ミクロな世界での現象を支配している物理法則です。20世紀初頭まで謎に包まれていた小さな粒子たちの振舞いを解明し、その後テクノロジーの発展によって生まれた製品の数々は、今や現代人の生活必需品とまでなりました。
イギリスの物理学者ディラック（1902－1984）は独創的な理論研究を展開し、早くから電子とは正反対の電荷をもつ反電子の存在を予言していました。1932年、実際に宇宙から降り注ぐ宇宙線から質量は電子と同じでプラスの電荷をもつ陽電子が発見され、その理論の正しさが証明されたのです。
『引き寄せマスター』と呼ばれる引き寄せの法則の達人たちは、決まって引き寄せの法則と量子物理学の関係を語っています。量子物理学で証明されている、『万物は素粒子でできている』という考え方が、引き寄せの法則の正体だと考えているのです。
人も、物も、プラスチックも、鉄も、水も、草花も、一番小さな単位まで分解すると、実は全く同じ『素粒子』からできています。これはミクロの世界か、それよりももっと小さな世界の話ですが、研究者の中では当たり前の概念になっています。
つまり、人も物も自然も『素粒子（エネルギー）の集合体』で、普段私たちが目にしているのは『その形に集合した素粒子』ということ。そこに魂があるかないかの違いです。魂がどこから来てどこへ向かうのかはわかりませんが、とにかく物質としてみた人間や物、自然というのは全て同じ物質からできているのです。
ミクロな素粒子が集合して、あたかもそこにあるように見せている
量子物理学の世界では、「想像できる全ては存在しているし、目に見える全ては存在していないとも言える」と言われています。
私達が「ここにある」と認識している物たちを構成している素粒子は、1秒に何万回の速度で入れ替わっています。ずっと手に持っていると思っているペンも、1秒前のペンは今持っているペンとは別の素粒子でできているのです。
そして、素粒子は関心を向けない状態でいるとバラバラになりますが、人が意識を向けるとガチッと固まる。物質になるのです。
なので、あると思っているものは実際にはそこには無く、無いはずの物も意識を向ければ素粒子が構成してくれます。わかりやすくいうと、何でも作れるミクロな素粒子が、高速で全ての物を『あたかもそこにある』ように見せているのです。
ここまで説明すれば、カンの鋭い方ならお分かりだと思います。『自分の持っている素粒子と似た素粒子が集まってくる』これが、引き寄せの法則の正体。
引き寄せの法則は量子物理学
もっとスピリチュアルな答えを期待していた方には、『引き寄せの法則の正体が量子物理学』だなんて、なんだか物足りなく感じるかもしれません。ただ、現代を生きる私達にとって、化学や研究で証明できない未知の力を完全に信じることは難しいもの。
それならばいさぎよく、『引き寄せの法則は量子物理学の原則』と結論を出した方が扱いやすいというものです。なぜなら、引き寄せが化学の法則だとすれば、練習することで誰でも正しい結果を導き出せるからです。
先程も少し登場した『引き寄せマスター』と呼ばれる人たち。この人たちは、常に自分の人生を引き寄せの実験・検証に使っています。ですから、詳細に引き寄せ結果を記録として残し、書籍にして出版していることがあります。
引き寄せに関する本は、私達が自らの人生を引き寄せの実験として使用するまでもなく、これらの著者たちが効果的に引き寄せを使う方法をしたためてくれているので、『引き寄せ化学の公式が載った教科書』として読んでみると、また違った視点で引き寄せ力を高めるのに役立ちます。
参考記事：『引き寄せの法則』初心者でも、よくわかるオススメの本
引き寄せの法則は『スピリチュアルな奇跡体験』ではなく『化学の実験』
化学者達が『化学で証明できない物はない』と口を揃えて言うのも、引き寄せの法則を活用した言葉なのでしょう。
引き寄せの法則で引き寄せたいものがある場合、それが『お金』でも『恋人』でも、『仕事』でも『環境の変化』でも『新しい時計』などの具体的なものであっても、それを手に入れたように振る舞い、手に入れた嬉しさをめいいっぱい味わう（想像する）と効果が出やすいというのは、その感情に見合った素粒子を集めている過程だからです。
引き寄せマスターの一人（と私は思っている）イエス・キリストが何もない所からパンを出せたのも、一瞬で『素粒子を引き寄せる・パンに合成する』神業を持っていたからです。
引き寄せの法則が量子物理学の法則だと理解すれば、スピリチュアルを信じていようがいまいが、引き寄せの法則の存在を認めない訳にはいかないのです。
参考記事：引き寄せの法則とイエス・キリスト